【資格試験】甲種危険物取扱者試験について、わかりやすく解説!

危険物取扱者

こんにちは!

製薬会社で研究職をしていた沢渡です。

それでは今日も化学のお話やっていきます。

今回のテーマはこちら!

甲種危険物取扱者試験について、わかりやすく解説!

動画はこちら↓

それでは内容に入っていきます。

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危険物取扱者試験

危険物取扱者とは、消防法で定められている危険物を取り扱う国家資格であり、甲種、乙種、丙種の3種類あります。

甲種は、第1類から第6類までの全ての危険物を取り扱い、定期点検や保安監督、無資格者への立ち合いを担当できるため、ガソリンスタンドやビルメンテナンス、危険物の運送会社や化学系企業の研究・開発等の職場等でこの資格を活かすことができます。

乙種では、第1類から第6類の中で取得した範囲の危険物を取り扱うことができ、その中でも第4類はガソリンスタンドや化学工場、ビルメンテナンス等の職場で需要が高いため、受験者が多く人気の資格です。

そして、丙種ではガソリン、灯油、重油、軽油といった第4類危険物の内、特定のものを取り扱うことができますが、無資格者への立ち合いができず、危険物保安監督者になれないという特徴があります。

資格取得の難易度は、取り扱う範囲が増えるため、丙種、乙種、甲種の順番に高くなります。

また、勤め先にもよりますが、甲種の資格手当で月々1000円 ~1500円を貰える場合があります。

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危険物の種類

第1類は酸化性固体で、塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物等が該当します。

第2類は可燃性固体で、赤りん、硫化りん、硫黄、鉄粉等が該当します。

第3類は自然発火性物質及び禁水性物質で、ナトリウム、黄りん、アルカリ金属及びアルカリ土類金属 、アルキルアルミニウム 、金属のりん化合物等が該当します。

第4類は引火性液体で特殊引火物、第一石油類 、アルコール類、第二石油類、第三石油類等が該当します。

第5類は自己反応性物質で、有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物 、ヒドラジンの誘導体、金属のアジ化物等が該当します。

第6類は酸化性液体で、過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物等が該当します。

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甲種危険物取扱者試験

ここからは甲種危険物取扱者試験について説明します。

試験は1年を通して複数回実施されていますが、その回数は都道府県によって異なります。受験費用は6600円です (2023年11月14日時点)。

次に、受験資格はここに示した5つの条件の内、いずれか1つに該当する必要があります。

①大学等 (大学、短期大学、高等専門学校等) で化学に関する学科 (薬学科、応用生命科学科、材料科学科等) を卒業すること

②大学等で化学に関する授業科目 (栄養学や高分子化学等) を15単位以上取得すること

③乙種の資格を持ち、製造所等での危険物の取り扱いの実務経験が2年以上あること

④乙種の資格の内、4種類以上を持っていること

⑤修士・博士の学位を持っていること

つまり、①、②、⑤の条件を満たす人はいきなり甲種の試験を受けることができますが、それ以外の人は乙種の資格を取り、③あるいは④の条件を満たす必要があります。

合格に必要な勉強時間の目安は、①、②、⑤に該当する人で100 ~ 150時間、③に該当する人は60 ~ 120時間、④に該当する人は120 ~ 200時間と言われています。

ちなみに、当時②に該当した私は110時間程度の勉強で合格しました。

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甲種危険物取扱者試験の試験科目等

試験科目は危険物に関する法令が15問、物理化学及び化学が10問、危険物の性質やその火災予防と消化方法についてが20問、合計45問で試験時間は2時間30分です。

また、試験方法は5つの選択肢から1つを選ぶ5肢択一方式です。

3つの試験科目それぞれの正答率が60%以上で合格となります。

つまり、2つの科目の正答率が両方100%だったとしても、残り1つの科目の正答率が60%未満の場合は不合格となります。

この試験の合格率は、直近2年で34%と35%。例年30 ~ 40%であり、それほど高くありません。

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オススメの参考書・アプリ

1冊目は「これだけ!危険物取扱者試験合格作戦!!」です。

これは私が実際に使っていた参考書で、試験内容が網羅されていて、例題があるため理解しやすかったです。

2冊目は公論出版の「甲種危険物取扱者試験」です。

これは、私の受験当時は出版されていなかった参考書で、長年の過去問を収録したものになります。

甲種危険物取扱者試験は、最近まで過去問がほとんど公開されていなかったので、これは非常に有用です。

演習の問題集はこれが一推しです。

また、アプリを活用すれば、通勤・通学時間等、隙間時間に効率よく問題演習を行うことができます。

私のオススメは「甲種危険物取扱者問題集 lite リスさんシリーズ」です。

これは合計708問を科目ごとに演習することができます。

そして、間違えた問題の記録や途中セーブの機能に加えて、用語集が搭載されているため、とても役に立ちます。

(出典:Google Play ホームページ)

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練習問題

実際の試験では以下のような問題が出題されます。

これまでの説明で十分解けると思うので、取り組んでみてください。

今回のような覚えていればすぐにわかる問題は、どんなに遅くても1分半以内には回答できるようになりましょう。

第一問、消防法別表第一 (消防法で定める危険物を表にまとめたもの) に定める危険物の類別と性質で、誤っているものの組合せはどれか。

➀第1類が酸化性固体

②第2類が可燃性固体

③第3類が自己反応性物質

④第4類が引火性液体

⑤第6類が酸化性液体

答え

正解は③です。

第3類は自己反応性物質ではなく、自然発火性物質及び禁水性物質です。

ちなみに自己反応性物質は第5類に該当します。

 

第二問、消防法別表第一に定める危険物の類別、品名の組合せとして、誤っているものはどれか。

➀塩素酸塩類が第1類

②金属のりん化合物が第2類

③ガソリンが第4類

④アジ化ナトリウムが第5類

⑤硝酸が第6類

答え
正解は②です。

金属のりん化合物は自然発火性及び禁水性物質のため、第2類ではなく第3類です。

 

第三問、危険物の各類の説明で誤っているものはどれか。

➀硫黄は第 2 類である

②ジエチルエーテルは第 4 類である

③三硫化りんは第 3 類である

④過酸化ナトリウムは第 1 類である

⑤硫酸ヒドラジンは第 5 類である

答え
正解は③です。

硫化りんに分類される三硫化りんは、第3類ではなく第2類です。

 

第四問、第 6 類危険物の品名で誤っているものはどれか。

➀過塩素酸

②五フッ化臭素

③過酸化水素

④過塩素酸ナトリウム

⑤硝酸

答え
正解は④です。

過塩素酸は酸化性液体、過塩素酸塩類である過塩素酸ナトリウムは酸化性固体のため、第6類ではなく第1類です。

まとめ

今回の記事の内容は以上となります。

今後もこの資格試験に関する記事を書くつもりなので、ぜひそちらも読んでください!

間違いの指摘、リクエスト、質問等あれば、Twitter (https://twitter.com/bakeneko_chem)
かお問い合わせフォームよりコメントしてくださると、助かります。

それでは、どうもありがとうございました!

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