【大学の物理化学】おすすめの教科書、参考書、問題集全9選まとめ!!(高校生向けもあります)

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こんにちは!

それでは今日も化学の話をやっていきます。

今回のテーマはこちら!

僕が大学の図書館を調べて選んだ、物理化学のおすすめ書籍を見ていきましょう!

動画はこちら↓

こちらの記事では、高分子科学のおすすめ書籍について、まとめています。

【大学の高分子科学】おすすめの教科書、参考書、問題集全10選まとめ!!(高校生向けもあります!)
高分子は組成比や分子の形状、可塑剤などで物性をコントロールでき、また生物学、薬学とも大きな関係があるため、ますます注目されてきている分野です。ひとくちに高分子科学といっても、大きく分けて高分子有機化学と高分子物理化学があり、その理解には、広範囲の化学の知識を要します。この記事では、高分子科学を勉強するために役に立つ本を大学で探してきたので、その紹介をします!

それでは早速内容に入っていきます!

はじめに

僕は現在、高分子科学と物理化学を専門にしている大学院生です。

そして、自分の大学の図書館にある物理化学の本の中から、良い本だと思ったものをピックアップしてみましたので、それを紹介します。

あらかじめ断っておきますが、図書館のすべての本を見たわけではないので、今回紹介するもの以外でもいい本はあると思います。

それと2021年7月現在で大学の図書館にある本が対象なので、新しすぎる本、まだ出てない本は除外されていますので、よろしくおねがいします。

一部の書籍にはわかりやすさや、練習問題の量、解答解説の有無などを僕の独断で点数を10点満点でつけてみたので、話半分で参考にしてください。

今回紹介する書籍は、一応商品リンクを貼ってはいるのですが、特に分厚い教科書は高いものですし、学校から指定されて1つは買うことになると思いますので、基本的に図書館を利用するときにおすすめの本という趣旨で読んでいただければと思います。

化学学生におすすめの教科書4選

まず大学で化学を専門とする方向けの教科書を4つ紹介します。

アトキンス物理化学

順番に見ていきますと、まずアトキンスですがスコアは、このとおりになっています。

問題はたくさんあるので10点ですが、解答解説は本冊になくて、英語版のみしかないので▲にしました。

解答解説は普通に書かれていますが、日本語版がなくて他より少し不便なので、解答の詳しさは7点にしました。

価格は、僕がAmazonで調べた金額で、多少の前後があると思いますのでご了承ください。

説明が詳細で、文献データも多く載っているので、授業でも使いやすく、先生たちから支持されている印象があります。

僕の動画とブログ記事もこのアトキンスをベースに作っておりますので、とても助けられている本です。

解説が詳細な代わりに文字が多くなっているため、読みやすいとは言えないことと、問題集としては使いにくいというのが欠点かなと思います。

ボール物理化学

続いてボール物理化学のスコアはこのとおりです。

解答解説が本冊にあるため、使いやすいです。

解答の詳しさは、普通に使えるくらいだったので8点にしました。

1冊で勉強して問題解いて解答を確認するというのが完結するので、とても使いやすく、カラー印刷で見やすいのがいいところだと思います。

見やすさだけでいえば、最も高校の教科書に近い教科書だと考えてください。

バーロー物理化学

続いて、バーロー物理化学のスコアはこのとおりです。

問題はたくさんあって10点ですが、答えが別冊になっているので、◎ではなく〇にしています。

解答解説がとても丁寧でわかりやすかったので、10点としました。

別冊の解答解説も約4,800円で、本冊と同じくらいの価格です。

モノクロで一見難しそうな教科書ですが、平易な言葉を使って書かれていて、とても読者に親切な本です。

問題が別冊になっていることだけが少しネックですが、とても良い教科書だと思います。

マッカーリサイモン物理化学

そして、最後はマッカーリサイモン物理化学です。

問題はたくさんあるので9点ですが、本冊に答えはついておらず、こちらも解答は英語版のみになります。

図書館にその解答がなかったので、どれくらい詳細に書いてあるのかはわかりませんでしたが、いずれにせよ問題集として使うのは少し難しい本です。

この教科書もアトキンス同様にとても詳しく、試験の内容以上のことが多く書かれているので、先生たちの支持があるように思います。

物理化学をやるうえで必要な数学のテクニックのフォローが丁寧で、化学の教科書ながら数学の教科書のような本になっています。

 

以上が、化学を専門にする方向けの教科書でした。

薬学や生命科学などを勉強する人向けに作られた下記のような物理化学の教科書もあるのですが、見た感じでは、大部分の内容はここで紹介したものと一緒で、問題だけ特徴的な印象でした。

そのため、問題演習をする分には専用に作られた教科書で、ただ物理化学を勉強するだけであればどちらを使っても問題ないと思います。

試験対策におすすめの書籍3選

それでは今度、テストや院試勉強のための問題演習や副読本として良いと思った本を紹介します。

理工系基礎レクチャー物理化学

まず、理工系基礎レクチャー物理化学のスコアはこの通りです。

問題の数はそこまで多くはないので6点にしましたが、難しすぎず実用的な問題が多いです。

解答は本冊にあり、わかりやすく解説されているので解答の詳細さは9点にしました。

ベーシック物理化学

続いてベーシック物理化学です。

スコアは先ほどの理工系基礎レクチャーと全く一緒で、似たような使い方ができます。

理工系基礎レクチャーとの大きな違いというと、さっきの奴は上下2冊に分かれていてそれぞれが約2,800円、ベーシックは一冊で約2,800円なので少しこちらの方が経済的かなと思います。

図解入門よくわかる物理化学の基本と仕組み、「物理化学」演習

それで3つ目は図解入門よくわかる物理化学の基本と仕組みというのが参考書で、別に演習があります。

スコアはこの通りです。

演習も含めると問題の数がとても多く、10点にしました。

問題演習をするならとても良い本だと思います。

解答も本冊にありまして、丁寧に解説されています。

悪い点としては、ほかの2つ理工系基礎レクチャーとベーシックに比べると、文字が詰まっていて少し見にくい印象がありますが、総合的にはとても実用的な本だと思います。

趣味、教養のための本、高校生でも読める本2選

続いて、物理化学を専門的にやるわけではないが、趣味レベル、教養レベルで勉強したい、もしくは現在高校生だけど物理化学を勉強したいという方向けの本も紹介しておきます。

この2つは両方とも数式がほぼ出てこなくて、問題演習もありませんので、読み物として楽しく勉強できる内容になっています。

両者で大きな違いはなくてどちらでもよいと思います。

価格は、分かる化学シリーズが約5,000円で、わかる×わかった!が約2,700円です。

物理化学の本を購入する際の注意点

いかがだったでしょうか。

これで今回紹介するおすすめの書籍は以上になります。

価格は参考までに出しておりますが、もちろん変動があると思いますのでご了承ください。

最後に1つだけ、物理化学の本を買ううえでの注意点を言っておくと、物理化学と書いておきながら、ほとんど熱力学しか取り上げられていない本がたくさんあります

例えばこういった本がそうなのですが、そういったことがあるので、もし今回紹介した以外の本を買う場合は大学の図書館などで中身を確認するか、口コミレビューを見るなどしてから、買うことをお勧めします。

まとめ

今回の内容は以上です。

書店や図書館に行った際には、ぜひこれらの本を手に取ってみていただければと思います。

これは宣伝ですが、僕は普段物理化学、有機化学、高分子科学の動画をYouTubeにあげているほか、このようにブログで化学の発信をしています。

もし興味ありましたらほかの記事、動画も見ていただけるととてもうれしいです!

それではどうもありがとうございました!

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