【大学の有機化学】共役ジエン、トリエンの求電子付加反応、Diels-Alder反応、電子環化反応について、わかりやすく解説!
π電子共役系をもつジエンやトリエンでは、熱力学的にとても安定なアリル型の中間体を経由するため、アルケンよりも早く求電子付加反応が進行します。また、π電子が移動することで閉環する反応も起きます。この記事では、そんなペリ環状反応の中で、Diels-Alder反応と電子環状反応についてお話ししています。
【大学の有機化学】共役ジエンの命名法、物性、紫外-可視分光法について、わかりやすく解説!
アルケンの中で、炭素-炭素二重結合を2つもつものをジエン、3つもつものをトリエン、たくさんもつものをポリエンと呼びます。この記事では、π電子共役系をもつジエンを中心に、その物性についてまとめています。
【大学の有機化学】アリル位で起こる有機反応の原理と反応機構について、わかりやすく解説!
二重結合に隣接する炭素原子の位置をアリル位と言います。脱離後にできるアリル型の中間体が共鳴安定化するため、アリル位にある水素原子は、プロトン、ヒドリド、原子いずれの形でも脱離しやすく、アリル位は求核置換反応やハロゲン化などが起こるほど活性の高い部位だと言えます。
【大学の無機化学】ラウエ条件(ラウエの式)の導出過程、逆格子ベクトルについて、わかりやすく解説!
結晶によるX線回折が起こる条件を示すラウエの式は、結晶が単位胞の繰り返しであることを利用して回折光強度を考えることで導くことができます。この記事では、ラウエの式の導出とともに、逆格子ベクトルの性質についても解説しています。
【大学の無機化学】X線回折による結晶構造決定方法(ラウエ条件、散乱因子、構造因子)について、わかりやすく解説!
単位胞の大きさや結晶面の間隔は、可視光の波長よりも非常に短く、光学顕微鏡でも観察することができません。そこで、結晶構造解析には、より波長の短いX線が使われるのですが、あまりに透過性が高いため、X線を結像できるレンズが存在しません。この記事では、それら諸問題をいかにして解決していくのかを解説しています。
【大学の無機化学】結晶系・ブラべ格子の分類とミラー指数を用いた表記方法について、わかりやすく解説!
結晶構造の基礎を解説!X線回折を理解する上で欠かせない、単位胞、ブラベー格子、ミラー指数といった重要概念をやさしく説明します。結晶構造の分類方法、結晶面の見方、面間隔の計算方法を図解でわかりやすく解説しているので、ぜひご覧ください!
【大学の物理化学】不均一触媒作用の機構と反応速度式について、わかりやすく解説!
不均一触媒反応は、吸着・脱着に結合形成・解離という素反応が組み合わさったもので、吸着平衡にある被覆率によって、反応速度が決まります。この記事では、被覆率が吸着等温式に従うと仮定できる場合の反応速度と圧力の関係を導いています。
【大学の物理化学】表面被覆率と圧力の関係を表した吸着等温式について、わかりやすく解説!
吸着等温式とは、ある温度における被覆率と圧力の関係を記述した式です。この記事では、単分子吸着を考えたラングミュアの等温式や多分子吸着を考えたBETの等温式を導き、同時に実験結果と合わなくなる理由についても解説しています。
【大学の物理化学】固体表面における諸過程(特に吸着)について、わかりやすく解説!
気相や液相のバルクにおける反応と異なり、固体表面で起こる反応は素反応が多く、反応速度がさまざまな要因によって影響されることになります。本記事では、固体表面における諸過程の例と吸着・脱着の概要について、まとめています。
【大学の物理化学】遷移状態理論(アイリングの式)による反応速度定数の導出過程について、わかりやすく解説!
衝突理論によって求めた反応速度定数は、反応が起こるための立体的な条件を考慮していないことで、実際より過大(過小)評価されることがありました。この記事では、遷移状態近傍の状態と反応物との間で平衡状態を考えることで、自然に立体的な条件も考慮された反応速度定数の定式化を行います。
【大学の物理化学】分配関数と平衡定数の関係について、わかりやすく解説!
反応速度のつり合いから平衡定数を算出する方法は、反応機構が未知の反応には適用できません。この記事では、分配関数を用いることで、熱力学量のみによって、平衡定数を決定する一般的な方法について、まとめています。
【大学の物理化学】エントロピーに対する並進、回転、振動の寄与について、わかりやすく解説!
単成分系で分子間相互作用がないときには、正準分配関数が分子分配関数で書けるため、系全体の熱力学量を分子運動の各自由度にどれだけ割り当てられるのかを考えることができます。この記事では、エントロピーと分子の並進、回転、振動運動の関係について、まとめています。
【大学の物理化学】平均エネルギーに対する並進、回転、振動、電子状態の寄与について、わかりやすく解説!
1つの分子がもつ平均のエネルギーは、それぞれの準位の占有数とエネルギーから期待値として求めることができます。この記事では、分子の並進、回転、振動、電子状態それぞれの分配関数から、各自由度に割り当てられた平均のエネルギーを求めます。
【大学の物理化学】分子分配関数に対する並進、回転、振動、電子の寄与について、わかりやすく解説!
分子分配関数は、カノニカル分布において、全分子数を考えるために役立つほか、基底状態から熱的に励起が可能な状態の数を表すパラメータとして考えることができます。この記事では、分子分配関数に対する並進運動、回転運動、振動運動、電子状態による寄与を考えていきます。
【大学の物理化学】拡散が反応速度に及ぼす影響について、わかりやすく解説!
気相より分子間相互作用の大きな液相では、反応系の分子どうしの衝突頻度が小さくなるため、反応速度も遅くなると考えられます。しかし、衝突後のことを考えれば、多量の溶媒分子を押しのけないと、反応系の分子同士が離れられないため、気相よりも複雑な機構となることがあります。この記事では、液相における分子の拡散が反応速度に及ぼす影響についてまとめています。