化学

【大学の物理化学】沸点上昇や凝固点降下、浸透圧の組成依存性について、わかりやすく解説!

高校でも習う、溶液の沸点上昇や凝固点降下、浸透圧などは、束一的性質と呼ばれます。これは、溶質の化学種によらず、何かが溶けているということによる化学ポテンシャルの変化で説明することができます。この記事では、これらの組成依存性がどのような式で記述できるのかを導出しました。
化学

【大学の物理化学】正則溶液の性質と相分離の原理について、わかりやすく解説!

水と油を混ぜると、2つの相に分離します。これは、異種分子間で斥力相互作用が大きくはたらくためであり、この場合は混合エンタルピーが0ではなく、正の値をとることになります。この記事では、具体的に相分離がなぜ起こるのかということを熱力学量からわかりやすく説明しています。
生化学

【大学の生化学】2-フルオロ-2-デオキシグルコース(FdG)を用いたがんの診断方法について、わかりやすく解説!

細胞がグルコースを分解してエネルギーを生み出すためには、解糖系という段階を必ず通る必要があります。がん細胞でも、分裂に必要なエネルギーを得るために解糖系の反応が進行しますが、ある理由から多くのグルコースを取り込むことになります。この記事では、がん細胞の特徴を利用して、がんの診断ができる原理について、わかりやすくまとめています。
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細胞生物学

【大学の細胞生物学】組換えDNA技術について、わかりやすく解説!!

組換えDNA技術とは、どんな原理・方法のことをいうのでしょうか。この記事では、組換えDNA技術の原理・方法における最も基本的な「目的のDNA取り出し方法、組換えDNA分子の作り方、mRNAを使用したcDNAライブラリーの作成、in vitroにおける目的のDNA断片の増幅原理」についてわかりやすく図を用いて解説します。
化学

【大学の物理化学】理想溶液と理想希薄溶液の定義と性質(ラウールの法則、ヘンリーの法則)について、わかりやすく解説!

混合系における液相の化学ポテンシャルは、純粋なときの化学ポテンシャルを基準にモル分率によって決まります。この記事では、理想溶液と理想希薄溶液の定義と、それらについて成り立つ、ラウールの法則とヘンリーの法則の分子論的な起源について、わかりやすくまとめました。
化学

【大学の生化学】解糖系と糖新生の協調的調節についてわかりやすく解説!

ヒトの体内では、グルコースを分解する解糖とそれに続く反応でATPを生成する経路と、逆にATPを使用してグルコースを合成する糖新生が存在します。これらのバランスは非常に面白い仕組みによって調節されていますが、この記事ではその仕組みについて解説していきます!
化学

【大学の生化学】代謝における電子伝達系についてわかりやすく解説!

代謝の一段階である電子伝達系について、どのようなしくみでエネルギーが生成されているか詳しく解説しています。はたらいている酵素や原理に基づいて、電子伝達系をわかりやすく解き明かしていきましょう!
化学

【大学の物理化学】混合系における部分モル量の概念と混合ギブズエネルギー導出過程について、わかりやすく解説!

混合系では、周りにどんな分子があるのかという環境の影響で、全体の体積やエネルギーは複雑な変化をします。この記事では、混合系における各成分の状態量がどのように表されるのかということを考え、混合による全体のギブズエネルギー変化を導出します。
化学

【大学の生化学】クエン酸回路の各反応についてわかりやすく解説!

代謝におけるクエン酸回路の各反応について、有機化学的な目線で詳細に解説しています。ただ出てくる化合物を暗記するのではなく、それぞれの反応がどのような目的やしくみで起きているのか考えていきます。
化学

【大学の生化学】解糖系の各反応について詳しくみてみよう!

解糖系の各反応について、結果を暗記するだけじゃなくてどういう原理や意義を持って反応が進んでいるのか、わかりやすく解説します。解糖系の基礎からややマニアックな事項まで徹底的に解説しています!
化学

【大学の物理化学】エーレンフェストによる相転移の分類について、わかりやすく解説!

中学校の理科で、状態変化が起こっている間、温度は一定になると習いました。熱を与えても温度が変化しないということは、熱容量が無限大となっていると解釈できます。このような挙動は、すべての相転移現象に共通しているわけではなく、どのような分子論的起源によって転移が起こるのかに依存しています。この記事では、そんな相転移の分類方法についてまとめています。
化学

【大学の物理化学】単成分系の相境界における圧力と温度の関係、クラペイロンの式について、わかりやすく解説!

ギブズの相律より、単成分で2相が共存しているときには、可変度が1となります。つまり、独立なパラメータは1つだけなので、圧力は温度の関数になります。この記事では、圧力と温度の関係式をクラペイロンの式という式から導き、相図の概形を考えます。
化学

【大学の物理化学】相とガラス状態の違い、ギブズの相律について、わかりやすく解説!

化学で扱う「相」とは、その中で組成や物理状態が均一となるような物質の状態のことを指します。日本語の音が同じである「層」、似て非なるものである「ガラス」についても、その明確な違いを説明しています。記事の後半では、成分の数と共存する層の数、独立に変化できるパラメータの数という3つの関係をまとめたギブズの相律の話をしています。
化学

【大学の高分子科学】なぜゴムは一気に引っ張ると熱くなるのか?グー-ジュール効果について、わかりやすく解説!

ゴムは一気に引っ張ると温度が上昇し、一気に縮めると温度が低下します。この記事では、この現象の熱力学的な解釈と簡単な実験方法、そして熱膨張の効果により例外となる条件について、まとめてみました!
化学

【大学の高分子科学】ゴムの力学特性を分子論的、現象論的に扱うモデルについて、わかりやすく解説!

ゴムの試料の中では、個々の網目鎖が自由度を持ち、エネルギーも等分配されます。また、ゴムは伸長により体積がほとんど変化しないという性質をもっているため、三次元的に考えると、単純に張力が変位に比例するというわけではありません。この記事では、ゴムの張力を分子論的、また現象論的に扱う方法について考えていきます。